【おすすめ画材】大好きな色鉛筆②(油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違いと選び方)
こんにちは、瑞木です!
前回に続き、色鉛筆について趣味全開で語っていきます。
前回記事▼
ここからは画像多めで、各メーカーの私が愛用しているものをご紹介します!
まず今回記事では、前回出てきた「油性色鉛筆」と「水彩色鉛筆」について書いていきます。
そもそも油性色鉛筆、水彩色鉛筆とは
どちらも色鉛筆というのは変わりませんが、芯に使われている原料が異なります。
顔料を油成分で固めているのが油性色鉛筆で、水溶性の成分が使われているのが水彩色鉛筆です。
とてもざっくりいうと、水で溶けないのが油性で、溶けるのが水彩です。
例えば学校や事務などで使う筆記用具として馴染み深い「赤青鉛筆」は、水に溶けない油性色鉛筆ですね。(⇛これです)
使い分けの例
[油性]
- 柔らかな芯を生かして塗り重ねて油彩画のようなタッチにする
- 硬い芯を生かしてたくさんの線を重ねて深い色合いを出す
- 水に溶ける画材と併用して主線に用いる
- 硬い芯のものを筆記に用いる
[水彩]
- 塗った上から水筆でなぞって水彩画風にする
- 芯から直接、水筆で色を取って固形水彩のように使う
- 油性と同じようにそのまま使う
- 薄く描いて水彩画の下書きに用いる(水で線が溶けて見えにくくなる)
色鉛筆を溶かして使う
水彩色鉛筆はそのまま描くことも、水に溶かしてタッチを変えることもでき、色鉛筆と水彩の良いところを併せたような色鉛筆です。
旅先に水をセットできる筆と一緒に持っていけば、準備を気にせず気軽に水彩スケッチを楽しむこともできますね。
以前は、木軸の代わりに芯に紙が巻いてあって、細いクレヨンのような見た目の、ぺんてる「アクアッシュ」なんてものも持っていました。(今は売っていないようです)
ちなみに油性でも「テレピン油」や「メルツ液・メルツペン(ホルベイン)」「透明色コピック(カラーレスブレンダー)」「エタノール」などを使えば水彩のように溶かすことが可能です。
ですが溶け具合は色鉛筆の性質にもより、溶けるのを前提としている水彩よりは扱いが難しいです。溶かすというよりは、ぼかすというイメージ。
油や液の匂いにも好き嫌いがあるかもしれません。
水や溶剤で色が浮いた部分を拭って、修正や白抜きをすることもできます。(白抜きはカッターやデザインナイフで色を削ることでも可能です)
水彩風タッチ以外にも、芯をカッターで削って粉末にし、それをティッシュや綿棒につけて塗ることで、パステル画のような柔らかいタッチで彩色するという方法もあります。
これは油性・水彩どちらでもすること可能です。
どちらを選ぶのが良いのか
絵の仕上がりの好みや、どんな用途に使いたいかによって、選ぶものは変わってきます。
水で溶かす使い方をしたい方ならもちろん水彩色鉛筆をおすすめしますし、ちょっと興味はあるけれど、普段はそのまま使いたいなあという方は、油性色鉛筆+溶剤という選択肢もあります。
もちろん、両方を少しずつバラ買いして描き心地を比べたり、使い分けたりするのも良いですね。
私の場合は、前回記事で書いた「マイルデックス(油性)厚塗りの虜」になっていたため、油性でなおかつ芯が柔らかく、重ね塗りや混色がしやすいものから選びました。
私の体感ですが、水で溶かさない前提で強めの筆圧で塗る分には、油性のほうがおすすめです。(または、硬めの芯の水彩色鉛筆)
芯の尖り具合や、筆圧の個人差、メーカーにもよるかもしれませんが、同じ強さの筆圧で塗ったとき、柔らかめの油性色鉛筆でも芯が折れないのに、水彩の方はポキポキと折れやすく感じました。
溶かさず、そのまま鉛筆として使う場合は油性の方が良いかもしれません。
おすすめの色鉛筆[油性編]
アーチスト色鉛筆
- バランスが良く使いやすい色鉛筆
- 柔らかくもしっかりとした芯でさらさらの描き心地
- ホルベイン製(日本)
ポリクロモス色鉛筆
- 美しい色合いにうっとりする色鉛筆
- 細かい粒子でしっかりと塗り込んでいける
- ファーバーカステル製(ドイツ)
ペリシア色鉛筆
- 柔らかく滑らかな塗り心地に「!!」となる色鉛筆
- とにかく塗っていて気持ちがいい
- 三菱製(日本)
油性色鉛筆のレビューです▼
おすすめの色鉛筆[水彩編]
アルブレヒト・デューラー水彩色鉛筆
- ポリクロモス同様に美しい色合いの水彩色鉛筆
- 繊細な溶け心地
- ファーバーカステル製(ドイツ)
インクテンス
- 落ち着いていて深みのあるインクのような水彩色鉛筆
- 溶けて乾くと耐水性になる
- ダーウェント製(イギリス)
水彩色鉛筆のレビューです▼
続きは上記のレビュー記事にて、使い心地などを詳しく書いています。
By,みずき